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受験が終わった今、「塾なし中学受験合格は可能なのか?」について考える

   

娘の中学受験が終わりました。終わってみれば、3校受験し、合格2校、不合格1校という結果でした。4年間通った塾には、本当にお世話になりました。どうやら中学受験に塾は必須であることは間違いないようです。しかしながら、「うちも中学受験したいんですけど、やっぱり塾に行かなきゃ無理でしょうか?」という質問をよくされます。そこで、「果たして塾なし中学受験が可能なのか?」ということについて、考えてみることにします。

中学受験で合格するなら、塾は必須!

上の子の中学受験が済んでほっとしたのもつかの間。
今度は下の子(以下2号)が、こう言ってきたのです。
 

「ママ、自分も中学受験したいの」
 

そのとき、私は「え?!お金がかかるから、それは困る!」って思ってしまいました。
上の子の経験から、中学受験に一体どのくらいお金がかかるか、よくわかっていたからです。
 
 

実は、下の子2号は公立中学への進学を考えていました。
2号は割と集中力があり、なんでも自分でできるタイプの子なので
高校受験、大学受験に向いていると思っていたからです。
 

それが、どこからそういう展開になったのか、自ら「中学受験をしたい」と
言ってきたのです。
 

これは大変です!
当然、親が勉強にかかわってやったり、送迎してやったり、
といったこともありますが、何と言っても経済的に大変なのです。
 

・・・一体、何にお金がかかるのでしょう?
もちろん、「塾」にお金がかかるのです。
 

過去記事にも書きましたが、中学受験のための塾に通うことは、
そんなにお安い話ではありません。
 

事実、上の子の中学受験では、
 

3年生で  27万円
4年生で  48万円
5年生で  69万円
6年生で  89万円

合計   233万円
 

という金額がかかりました。加えて、受験の費用が10万円。
 

しかし、それでもやはり中学受験に「塾は必須である」と感じています。
中学受験するに当たって、塾に通うことのメリットは非常に多くあると思っているからです。
少し、そのメリットをご紹介します。
 

・学習内容、指導方法などの蓄積されたノウハウがある
 毎年多くの子供を指導しているのです。
 子供が苦手としている分野や、どんな風に説明したら子供が理解できるのか、
 そういったノウハウを塾はしっかり持っています。

・各種テストでの成績で、だいたいの合格判定がでるなど、豊富なデータ資料を持っている
 五木の模試でもだいたいの合否判定は出ますが、実は問題の出題傾向や難易度、 
 受験生のレベルによっても合否判定は大きく異なります。
 事実、娘は五木でD判定、塾ではA判定を出したりしてました。
 塾では、その辺の判定の違いについてもアドバイスや対策を指導してくれます。

・初めての中学受験でも、こまかなアドバイスをしてもらえるので安心
 4年生で身に着けておくべきことは何か。ゲームとどう付き合ったらいいのか。
 学校見学に行きたいけれど、どこに行ったらいいのかわからない。
 願書の書き方、併願校の選び方、などかゆいところに手が届くアドバイスがもらえます。

・塾によっては、中学校とのパイプがある
 これは意外と知られていませんが、私立中学と塾は持ちつもたれつ。
 私立中学は自分の学校を宣伝してもらう。
 塾は保護者に中学校の案内・相談会などの情報を提供できる。
 さらに、学校によっては塾を通じて併願・専願ができたり、と
 便宜を図ってもらえるところもあります。
 プレテストの情報も、塾を通じてもらえたりします。

・子供・保護者の相談に、客観的なアドバイスをしてもらえる
 子供とケンカしたとき、なんどお世話になったことでしょう。
 先生に話を聞いてもらい、「頑張ろう」という気持ちを取り戻したことが
 多かったです。

・繰り返しテストを受けるため、「テストでの点の取り方」が自然と身につく
 入試本番では、たいていの学校は6~7割取れれば、合格点に達すると言われています。
 どの問題を確実にとって、どの問題を捨てるのか、時間配分はどうするべきか、
 といったところが繰り返し受けるテストの中で身に付いていきます。

・自習室が利用できる
 受験直前期、毎日のように利用していました。
 わからないところがあってもすぐに先生に質問できる環境はかなり大きいです。

・反抗期の子供でも、塾の先生の言うことは聞くことが多い
 これは意外なほど実感しました。
 4年生のときは素直だった娘も、6年生になると生意気ばかり。
 親のいうことなんて、右から左。 
 でも、塾の先生のいうことなら素直に聞いていました。
 家族以外に、本気で受験を応援してくれる存在はやはり必要です。

・同じ目標を持った友達と横のつながりができる
 これも上と同じです。
 少し自分に負けそうなときでも、同じ学校を目指す友達から、
 「一緒に合格しようね!」と言われると、なんとなく頑張ってしまうもの。

・受験当日、「知っている子」が同じ会場内にいるという安心感を得られる
 知らない人って、みんな賢そうに見えるものです。
 余計な心配、不安な気持ちを抱いたまま、試験に集中することはなかなか
 難しい。そんな中、やはり友の存在は娘にとっても大きかったようです。

・個性的な講師が多く、授業内容が印象に残りやすい
 親も勉強を教えてあげることはできます。
 でも、講師はやはりプロ。友達をいじったり、自虐ネタを使ったり、
 笑わせたりしながら「子供の印象に強く残る授業」をすることが本当に上手です。
 正直、そこまでのパワーは私にはありません(笑)。
 

こうしてあげてみると、結構たくさんありますね。
ここにあげたメリットは、自分の経験から得た私の意見です。
実際に体験してみるとわかりますが、塾には本当にお世話になりました。
「中学受験に塾は必須か?」と聞かれると、
「必須です」と、答えます。
 

ただ、それは「塾に長く通えば通うほど良い」ということではありません。
 

「塾にいかない」選択も。そのメリットとは

ここまで、塾に通うことのメリットばかりを示してきましたが、
「塾にいかない」という選択肢はないのでしょうか。
 

実は、そうでもなさそうです。
塾に通うことのデメリットを書いてみましょう。
 

・経済的負担が大きい
 前述していますように、凄い金額がかかります。
 毎年海外旅行に行けそうです。
 しかも、それだけのお金を払ったからといって、
 「合格する」という保証はない、というある意味ギャンブル的要素が
 かなり強いということが、さらに不安を掻き立てます。
 

・時間的な拘束がかなりある
 毎週〇曜日と◇曜日、と決まった時間の授業、大量に出される宿題。
 当然時間的にかなり拘束されるため、他のお稽古事は一時中断といった
 ケースも多いようです。6年生になると、放課後遊ぶことができたのは、
 週1回でした。
 

・送迎・塾弁など、保護者への負担もある
 学年が上がるにつ入れ、授業の終了時間は遅くなります。
 当然、塾弁を作り、送迎するといった負担が親にかかってきます。
 

塾に通わなければ、これらのデメリットをこうむることはありません。
先にあげた塾のメリットに価値を見出せなかったり、「自分でやっていける」
というタイプの子供であれば、「塾にいかない」という選択肢もあるのでしょう。
 

ただ、それは非常に特殊な場合と考えざるを得ません。
たとえば、お子さんが精神的に成長していて、行きたい学校がはっきりとしていて、
自分の将来にその学校にいくことが必要!としっかりわかっていたりすると、
とっても強みになるはずです。
 

よほどの難関校(関西でいう灘や洛南)となると、ある程度もって生まれた
「地頭」という要素が大きいのですが、それ以下の学校であれば、「地頭」よりも
精神的な面がしっかりしている子ほど、受験に有利です。
 

ただ単に有利、というだけではなく、実際のところ勉強の効果も違います。
「自分の為に絶対に必要」という意識が持てる大人な子であれば、
何も早い段階からガツガツ勉強する必要もないのかもしれません。
 

ですが、そんな「出木杉君」「出木杉ちゃん」な、かなり希少な存在かと
思います。
たいていのお子さんは、「遊ぶの好き!」「勉強より遊びたい!」ですよね。

 

そうなってくると、やはり、「塾は必須」と言わざるを得ないのでしょう。
  

一番賢い「塾の使い方」を考えてみる

では、そんな「出木杉君」「出木杉ちゃん」以外の子は、
やはり3、4年生から塾に行くしかないのでしょうか。
 

上の子の受験が終わり、塾との付き合い方を冷静に考えてみました。
その時、自分でも気になったのが、「通わせるのが早すぎた」ということでした。
 

「少しでも早くから塾に入れた方が有利なのでは」と思い、3年生から通わせたのです。
でも、あとで子供に聞くと、こう言うのです。
 

「新しい子が入塾してきたとき、初めはたいてい自分の方がテストの点数が
いいんだけど、後から来た子ってみんな必死で頑張ってくるから、よく抜かれちゃってた。」
「抜かれるたびに、自信がなくなっていった」
 

そうか。
そうだったんだ。
 

マラソンでもそうだけれど、後ろから追い上げる方が、精神的なプレッシャーは少なく
がむしゃらに頑張れるんですよね。
一人を抜き去ってしまったら、もう一人前の選手に追いつこうとまた頑張れる。
追われている方って、後ろが気になって、精神的なプレッシャーがあるものです。
抜かされたとたん、もう加速できなくなってしまう。
 

いつもではないでしょうが、
テストで悪い点数を取ったり、宿題が終わらなかったり、
たくさん我慢しなきゃいけないことが重なったりして精神的に元気がなくなってくると、
歩きたくなったり、よそ見をしてしまう。
 

3年生、というまだ周りが遊んでばかりいるときから頑張ってきたのに、
後ろを気にした走りをしなくてはならなかった彼女は、それなりにつらかったのだと
思います。
 

先にあげた塾のメリットのうち、
早くから入塾しておかなければ手に入らないことって、ほとんどありません。
高学年になってからの入塾でも、ちゃんと塾に通うことのメリットを享受できるのです。
 

もし、お子さんが狙っている学校が、最難関ではないなら、

4年生から5年生の中頃までは、自宅でしっかり勉強をしておき、
しっかり遊び、本を読み、お稽古に励み、
5年生になってからは塾のメリットを受けるために入塾する。
それでもよかったのかな、とも思います。
 

ただ娘の話を聞いていると、やはり5年の夏以降に入ってきた子は
なかなか厳しかったようです。
塾のペースをつかむのに時間も要するし、授業のスピードについていけなかったり、
大量の宿題を消化できなかったり・・・、とずいぶんと大変そうにしていたとのこと。
 

結局、アップアップしているうちに、受験がおわってしまった・・・
ということにもなりかねません。
 

中学受験の算数は、ある意味特殊です。
○○算といった類の問題が数多くあり、それらは学校では習うことはありません。
受験を経ていない中学生に、「数学つかわないで解いてみて」といっても解けないであろう問題が
ずらりと並びます。
 
全くなんの準備もしていないと、ここらへんで手間取ってしまうのです。
ある程度しっかりとして対策をした上で入塾がのぞましく、
それができないのであれば、やはり4年生からの入塾がベストだと思われます。
 

塾なしでどこまで太刀打ちできるのか。できるところまでやってみよう!

さて、困った2号の「中学受験願望」。
 

まず、中学校の学費が高い!という問題の解決方法は、ただ1つ。
 

「国立中学限定」。これしかありません。
2号がなんといおうと、「国立しか行かせられない」と言い切ります。
 

さらに、通塾にかかわる経済的な問題については、
 
「できるところまで自宅でフォロー。塾はギリギリまでお預け!」
 

いつまで2号の「お受験熱」が続くかわからないのに、200万の大金を
なんとなく中途半端に払いつづける結果になることは避けたいし、
そもそも
 
国立しか受けない=合格可能性も低い
 
ということなのですから、あまりギャンブルもできません。
 

落ちてもともと、本人が「やるだけやった」と(少しでも)納得できるように、
上の子の受験の経験を生かして「ママ塾」でフォローすることに。
 

やっと上の子の受験が終わったところなのに、また勉強を教える毎日です。
 

塾が安ければ、通わせたい所ではありますが、仕方ない。
どこまでできるか、そして2号のお受験熱がどこまで続くのか、
見てみようと思います。
 

 

 - 塾なし中学受験