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国家資格でも、意外に低いお給料。「資格持ってるから大丈夫」なんて甘い

      2016/08/14

2016年5月30日のヤフーニュースで、「自動車整備士、7年目で手取り11万円」という記事がありました。え、国家資格ですよね?自動車整備士って。

国家資格の自動車整備士、その年収は375万円?

記事では、自動車ディーラーの工場の自動車整備士7年勤務の男性の給与が低すぎる!と書かれていました。
 

ツイッターで提示されていたのは、1年目のお給料でした。その額、手取りの14万円強。
 

このツイートを他の整備士がみて、また別の男性は7年間勤務したディーラーの工場でのお給料を公開。手取りで11万円弱だったというのです。ガソリン代として1万円ほどひかれた額だったとはいいますが、それでも低い。国家資格の整備士2級は、わずか2000円の手当てにしかならない。
 

男性はその後仕事を辞めたそうですが、給与が低いことが原因で仲間も次々に辞めていったというから驚きです。
 

統計調査では、平均年収43.5歳で375万円らしいのですが、それでも、43歳といえば子供も中学生くらいでしょうか。これからお金がかかる時期ですし、もしも私立の学校にでも行こうもんなら・・・と考えると、ちょっと不安でもありますよね。
 

自動車整備士は最近かなり減ってきている様子で、現在半数の整備工場では人手不足の状況にあります。
でも、その理由は「仕事がきついから」だけではないでしょう。
 

国交省は、整備士の確保・育成に向け取り組みを開始したり、厚生省では、外国人技能実習制度の対象に整備士も含めるようにすると言っていますが、本当にそういう対策で片づけられる問題なのでしょうか?
 

「国家資格」のイメージ

一口に「国家資格」といっても、結構いろいろあるようです。
 

でも、私たちが一般的にイメージする国家資格って、比較的難易度が高いものが多いような気がしています。
 

例えば、

弁護士
公認会計士
司法書士
税理士
不動産鑑定士
医師
看護師
歯科医師
獣医師
栄養士
一級建築士
不動産鑑定士

などなど、本当にたくさんありますが、上にあげたような職種を見ていると、「国家資格」という言葉の重みは結構大きいと思いませんか?
 

そして、なんとなく、「高給取り」とか、「お給料そこそこもらえそう」とか、そんなイメージ湧きませんか?
(ただ、そうでないのも混ざっていますけど)
 

でも、実は「普通自動車免許」だって、国家資格なんですよ!
 

そう考えると、国家資格=すごい。給料も高い。 という構図は全く成り立たないですよね。
いろいろ見ていくと、「国家資格」っていう言葉に勝手なイメージを抱いていた自分が浮き彫りになって、ちょっと恥ずかしくなってきました。
 

国家資格にもいろいろある

先ほど触れた自動車整備士二級は、専門学校で2年間就学し、国家試験に合格すれば2級自動車整備士資格を取得することができます。
 

基本的に「国家資格」とは、
 

技術や知識・知識を国が証明してくれるもの
 

です。
 

「名称独占」の資格と、「業務独占」の資格がありますが、前者は「私は保育士です」と名乗ることができるのはその国家資格をもっている人だけですよ、という意味であり、後者は「病気の治療(をして、保険を請求する)」という仕事をしてもいいのは、医師だけですよ、という、そういうイメージです。
 

国家試験の難易度もいろいろあって、大体5段階くらいに分かれますが、自動車整備士は上から4つ目くらいで、真面目に頑張れば合格できる、といったもののようです。
 

Web検定、パソコン検定、建設業経理事務士、ケアマネージャー、保育士などと同じくらいの難易度と考えていいのかと思います。
 

そう考えると、同じ国家資格とは言っても超難関の「弁護士」や「医師」などとは全く別のものだととらえた方がいいんですね。

そしてお給料は天と地ほど違う

平均1000万円超えは、弁護士、医師。
公認会計士、弁理士などがそれに続いて800万程度。
 

看護師で480万。
 

ケアマネで380万。
 

クリーニング師は270万。
 

ちゃんとわかっていたつもりですが、やはりこうやって「国家資格」を持っていても、これだけお給料に差がでるとなると、なんだかな、と思うこともありますね・・・。
 

結局のところ、「国家資格」を持っているから生活もだいじょうぶ、ということはないのでは、と思います。
資格があれば仕事が見つかりやすい、とうだけであって、給料が上がるわけではないのです。
 

旦那さんが会社勤めをしていて、奥さんが資格がある、・・・というシチュエーションなら、結構意味があるのかな、と思います。もしも旦那さんが転勤になったり、子供が産まれたりして奥さんが退職したりしても、資格があれば比較的仕事も見つかりやすいので、家計を支えることもできるでしょう。
 

実際、病院で働いているとそういうスタッフを多く知っています。一つの職場を辞めても、大体1か月もしないうちに次の仕事が見つかります。
 

ただ、そういう人は圧倒的に家庭のなかの大黒柱というより、サブで家計を支える存在の人が多いです。
 

やはり、「稼げる」国家資格職でなければ、結局その資格は給料という面からみたら、「名札」くらいにしか過ぎないのかもしれません。
 

是非、「国家資格」というからには、それなりのお給料を反映する体制を整えてほしい。
せっかくしっかり勉強し、国のお墨付きをいただける「国家資格」なのだから、年収が平均値より低い、低すぎるといった状況は何とかならないものでしょうか。
 

そうでなければ、今後自動車整備士だけでなく、待遇の悪い国家資格は腰掛くらいにしか考えない人たちで埋め尽くされるのではないでしょうか。
 

外国人を雇って片づけるより、そこに見え隠れしている「貧困」の状況を打開する政策を期待してやみません。
 

 

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