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シャンソンを愛する人は、心が浄化され美しくなっていくという説

   

シャルル・アズナブールの来日で沸いた数日。日本ではまだまだマイナー感のあるシャンソンですが、もっとメジャーになってもいいと思いませんか?もっと、シャンソンのコンサートがあってもいいと思いませんか??そんなシャンソンの魅力を伝えたいと思います。

シャンソンは、「歌」。表現力がものをいう

シャンソンとは、フランス語。日本語に訳すと、「歌」という意味です。

日本では、「シャンソン」というと、「フランスの歌謡曲」という意味合いが強くなっていて、フランス本国での意味合いとはほんの少し、違うんですね。

シャンソン界で広く普及しているのが、対訳です。

ポップスやロックなんかでは、対訳されて歌われることはあまりありません。全くないわけではないのですが、さほど一般的ではありません。

しかしシャンソンでは、非常に一般的に対訳がされていて、世界のシャンソン歌手に歌いつがれていっています。

なぜ、訳されているのでしょう。
それは、シャンソンが非常に表現力を要するジャンルであるからだと思います。

対訳されて歌い継がれるワケ

それは、おそらく「人の美しい心」を表現するため。

シャンソンの歌詞は、どれをとっても、とっても美しいのです。

エディット・ピアフの、「愛の賛歌」(原題:Hymne a l'Amour) をみてみます。

  「空が落ちても 大地が裂けても 

  どうってことはないわ あなたが愛してくれるなら

  あなたに抱かれて わたしが喜びで震える

  全て悩みもないのよ あなたが愛してくれるから」

  (中略)
  
  「故郷を棄ててもいい 友達だって棄ててもいい

  あなたのためなら  人に笑われたって  気にはしない

  あなたのためなら なんだってできるの」

・・・といった歌詞です。(ごめんなさい、私のへたくそな訳です。。)

彼が好きで好きでたまらない、一人の女性の心の声をうたった歌です。メロディーの美しさも歌詞にマッチしています。

もちろん原曲はフランス語ですが、この一人の女性の気持ちをよりストレートに表現するため、そして歌い手も感情をこめて歌うために、対訳がされ、多くの日本人シャンソン歌手に歌われています。

シャンソンの歌詞に見られる心の叫び

シャンソンは、愛や恋、失恋を扱ったものが多いので、とてもドラマチック。歌詞そのものにストーリー性もあり、各所に「想い」を何度も繰り返して歌うようなこともあります。
そのたびに、感情が重複していくわけです。

愛や恋、失恋・・・といったテーマから、揺れ動く心を表現するために比喩的表現を用いたり、隠語を用いたり・・・と、その表現方法も豊か。

歌詞そのものだけでなく、歌全体を通じて「歌う、語る、演じる」ことで、個人的には小さな舞台を演じているんだな・・・といった錯覚に陥ることもあります。

こういったシャンソンの特徴が、人の心にダイレクトに入り込み、愛されているのではないでしょうか。

シャンソンを愛する人々の心が浄化されていく

シャンソンの歌詞には、相手を憎んだり、殺しあったり、暴力的な言葉を使ったり・・・といったことはほとんどありません。

別に、ロックやポップスなどのそのほかのジャンルがそういった表現が多い、といった意味ではないのです。ただ、特にシャンソン歌詞にはそういった表現はほとんど見当たりません。

シャンソンを愛する人たちが、なぜシャンソンが好きなのか?というその理由をあげていくと、メロディーやその全体的な雰囲気だけでなく、やはり歌詞の魅力が大きいのだと言われます。

普段、なかなか言葉にすることの少ない、美しい言葉や気持ちを聴き、発し、反芻することで、人間らしい感情を理解する。人の心の揺れ動きを考える。人を愛し、愛されることでその人の心が浄化されてくるのではないか。と思います。

シャンソンを愛する人々は、こころが美しい、美しくなっていく・・・と思っています。
言いすぎかな(笑)。でも、シャルル・アズナブールの来日公演の様子をみていると、あー、やっぱりシャンソンって人間臭くて、素晴らしいって思いました。

皆さんの身の回りの方で、シャンソンを愛する方はいますか?
是非、シャンソン愛好家と出会って欲しいとおもいます。

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