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高野山へ行こう。宿坊に泊まってみた感想を! ~密厳院~

      2016/07/20

和歌山県・高野山。紀伊山地の霊場と参詣道は、世界遺産となっています。
数多くの墓石群や慰霊碑がある「奥之院」や、「壇上伽藍」(だんじょうがらん)の二大聖地を目的に、日本国内のみならず、外国からも多くの人々が訪れています。そして、私が一番気になっているのが、宿坊!ネット予約ができるようになって、グンと身近になった宿坊に泊まってきました。

高野山の宿坊は、観光客も泊まれます!

弘法大師空海が開いた高野山。宿坊は、かつては僧侶の宿泊施設でした。

すでに平安時代には貴族や武士だけでなく、一般の参詣者も宿坊に宿泊していたようです。
さらに江戸時代には、お伊勢参りを筆頭に広く行われるようになった「〇〇詣で」をする人たち向けに、各地の大寺社に宿坊が作られていったのです。

高野山も同様で、周辺には多くの宿坊があります。50くらいはあるのではないでしょうか。

周辺一帯には、高野山大学や小学校、病院、そしてガソリンスタンドもあり「生活の地」でもあるのですが、いったん大門をくぐるとそこにはある種独特な、凛とした空気が流れているのがわかります。

私が行った日は、あいにくの雨。でも、実は雨の日こそ、高野山の神秘的な魅力を一番感じることができるのでは?と思ってしまうほどの雰囲気のある空気。

多くの観光地では、夕方から夜にかけてもお土産屋さんなどをぶらぶらしたりしている人も多く見かけたりしますが、ここ高野山では割と静かな夜です。自然と宿坊で過ごす時間が長くなってくるので、それぞれの宿坊の特徴など、しっかりリサーチしておくことをおすすめします。

今回は、急に決めた高野山の旅だったので、どうしても「空き状況」を見ながらの宿坊選びとなりましたが、ちょうど「いいな~」と思うところが空いていました。

密厳院さんです。「苅萱堂(かるかやどう)」というお堂の本院にあたるお寺。

電話で内容確認をしましたが、電話の応対も良くて安心。
というのも、

・・・あまり商売っけがあっても何だか興ざめだし、

あまりそっけなくっても寂しい気がします(わがままですが)。

その点、ホテルやなんかと比べたら少したどたどしいけれど、丁寧な対応をしていただいたのが、なかなか好印象でした。

当日は夕方4時頃に到着し、早速お坊さんが案内してくれました。

密厳院さんに泊まってきました!

密厳院さんの宿坊の中はこんな感じ。
中庭には池があって、とってもジャパニーズ。高級旅館並みです!

お風呂は夜10時まで。地下を通って・・・

見た目ちょっと怖いですが、実際は結構普通です。お風呂も掃除が行き届いていて、文句なし。クレンジング、リンスインシャンプー、ボディーソープ、泡フォームと至れりつくせり。シャワーも快適に出ます。

洗面・トイレも共同です。
洗面も清潔感があって、数も十分あります。
トイレはウォシュレット付きのものと和式がありました。
建物が古いため、モダンな・・・といったことはありませんが、
掃除が行き届いていてキレイです。

廊下を通って・・・

部屋に入ると、すでに布団が敷いてありました。

私たち以外の宿泊客は2人組かもしくは1人。といった感じでしたので、どこかの部屋で大騒ぎ・・・といった様子はなく、虫の声や鳥の声が聞こえとっても静かで風情にあふれていました。

やはり期待してしまうのは、精進料理!

宿坊で出されるのは、精進料理です。

精進料理とは、仏教の教えに従って作った、野菜を中心とした料理です。
肉や魚は一切使いません。

「精進」とは、悪を断って善を行い、つとめに励む、という意味です。
食事の一つ一つの動作も修行と考え、お米の一粒も残さず美味しく頂くことが大事です。

密厳院さんのお夕食の精進料理。

・酢の物
・田楽
・こんにゃくのお刺身
・天ぷら
・煮豆
・野菜の炊き合わせ
・胡麻豆腐
・白飯
・お吸い物
・香の物
・すいか

 です。以上11品!

朝食も精進料理です。

・がんもの煮物
・蓮根のきんぴら
・切り干し大根の煮物
・ひじきの煮物
・香の物
・味のり白飯
・お味噌汁

です。

精進料理のお米はつやつや!でとってもおいしかったです。

宿坊は旅館ではない。ちょっとの不便もあります

どこの宿坊でもそうなのかもしれませんが、

・冷房がない

 冷房がある宿坊もあるようです。ただ、夜は結構涼しく、窓を開けていればなかなか快適でした。(ただ、密厳院には網戸がない)

・布団が薄い、枕が高すぎる

 これも仕方ないのかもしれませんが、布団が薄くて固く、腰が痛くなりました。。
枕は高すぎて使えない。。

一緒に行ったメンバーは、座布団を追って枕にして寝てました。

宿坊はホテルや旅館ではありませんので、仕方がないのかも知れません。
ただ睡眠はちょっと大事かな・・・と個人的には思うので、同じように気になる人もいるかもしれません。

とても心静かな宿泊体験でした

夜は、お夕食を食べたら特にすることもなく、部屋から見える庭を見たり、風の音を聴いたりして床につきました。

宿坊によっては、瞑想体験や写経など、大人が楽しめるいろいろな体験ができるところもあるようです。

朝は結構涼しく、ともすれば寒いくらいでした。確かにエアコンはいらないな・・・。
夜はちょっと暑く感じるときもありましたが、朝は涼しかったです。

朝7時からのおつとめの見学に行き、30分ほどお経を聞いたり、お焼香をしたり、住職のお話を聞いたりして過ごし、その後朝食を頂きました。

帰りは、お坊さんがお見送りに来て下さり、またカメラのシャッターまで押してくださり、本当に感謝。
「熱中症にお気をつけてくださいね」とお声かけ下さいました。

宿坊に泊まってみて思ったことは、決して贅沢ではないところなのに、それでもただ「泊まる」ということをここまで楽しめた旅はあまりなかったな~ということです。

個人的には、高野山はできたら一泊して、それも宿坊に泊まって体感することをお勧めします。
外国人観光客にとっても、宿坊に泊まるのがちょっとしたブームになっているようです。
彼らにとって、日本的で魅力があるものですから、日本人にはもっともっと知っていてほしいと思います。

 

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